Continuer. 彼らの恋は、つづいてく

お知らせ2023.4.18

三坂ニウム先生インタビュー『あまやかして!雄っぱいメイドくん』

単行本発売!『あまやかして!雄っぱいメイドくん』は、
メイド服姿の男たちが集う冥土喫茶リングスを舞台にしたオムニバスBL作品です。
多種多様なカップリングとムラムラが楽しめちゃう本作。
個性豊かなキャラクターたちの貴重な裏話を、作者である三坂ニウム先生が自ら語りつくします!

今回のインタビュアーは、担当編集のMです。
早速ですが、今作の紹介をお願いします。

現世とも異世界ともつかない絶妙な位置にある、謎の冥土喫茶リングス。
そこで働く6人3カップルを描いたドタバタBL作品です。

6人それぞれ違った魅力を持っていますが、
各カップリングのこだわりや推しポイントについて教えてください。

メインカップルである古賀とシノに関しては、
読者さんにも感情移入してもらいやすいカップリングになっているかな、と思います。
古賀の視点=オタクと言いますか、どこか親近感のわく攻めなので、古賀を通してシノを見ることで、
オタクにとって都合が良すぎるくらいエッチで可愛いシノの魅力がより浮かび上がってくるのかな、と

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古賀とシノは歳の差カップルなのもあり、疲労で枯れ気味な古賀が若くて可愛いシノを愛でまくる、という構図ですよね。

そうですね。日頃、お仕事でお疲れの方々にも楽しんでもらいやすい二人だと思います。

二組目のマキとヨウは腐れ縁カップルです。
包容力あふれる筋肉聖母なヨウと、ヨウ以外にはツン、ヨウにだけ愛を注ぐマキ、というカップリングです。
BLでもそうじゃなくても、片割れであるパートナーを全肯定するキャラがとても好きなんですよね。
良いことも悪いことも肯定してしまうキャラに依存するもう一方という構図も好きで、
マキとヨウはまさにそれだと思います。

マキのキャラについては、
初期の段階から「仕事はできるけど、実生活はダメダメ」という設定があったのですが、
描いてみて意外と良い感じに落ち着きました。

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このカップルは、真面目が故に空回って凹んだマキを、
ヨウがふんわりとあたたかな雄っぱいで名実共に包み込む構図ですよね。

リングスは他の人たちがゆるいのでマキが真面目ちゃん扱いになっていますが、
実はマキも現代日本だったら決してバリバリ働くタイプではないんです。
古賀からしたら「別にこいつも言うて働いてないじゃん!」みたいな。(笑)
マキは仕事のために真面目に働くというよりは、
仕事のシチュエーションを利用しつつ自分のために動くタイプなんだと思います。

では最後に、3組目のカップルのテンとオーナーについてもお願いします。

このカップリングも私の趣味が詰め詰めです。
片方が余裕綽々で、もう片方がそれに食らいついていくという構図のカップルです。

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他の2カップルがラブラブテイストな分、テンとオーナーはケンカップル感が強いですよね。

そうですね。テンが一人で勝手にバトルしているだけなところもあるのですが(笑)

趣味が詰まっているとのことですが、確かにテンのビジュアルには毎話こだわりを感じました。

テンは他のメンバーたちと違って、
メイド服が制服なら自分に似合うようにちゃんと着こなしてやろう!
という負けず嫌いなところがあるんじゃないかな、と。
髪型を変えて楽しんだり、手首にお袖留めをつけたり、
テンが独自にアレンジを加えているイメージです。

本作が企画されたのも、三坂先生から「コンセプトカフェが好き」というお話が出たのがはじまりでしたね。

恋愛が主題の漫画作品ではあるので、結果的にコンカフェ要素は薄くなりましたが、
それでも私のコンカフェ嬢に対する想いはテンに詰め込まれている気がします。
作画コストの都合上、いっぱいは描けませんでしたが、
制服や髪型など細部にまでこだわるコンカフェ嬢の健気で可愛らしい努力が、
テンの着こなしに表れているかな、と。

…ちなみに、テンが髪の毛を巻いていなかったり、下ろしていたり、
髪型がシンプルな時は前の晩にオーナーと寝ている可能性が高いという設定があります。(笑)

そんな大事な設定があったんですね…!教えてくださってありがとうございます!!

実際のコンカフェ嬢さんは、お店にスタイリストさんがいたりして、
ものすごく凝った可愛い髪型をしているんですよ。
本当はもっと編み込みとかもしたかったのですが、
テンは自分でセットしているだろうから、ややシンプルめです。
テンと同じくらい装いにこだわりを持ったメイドさんがもう一人いれば、できたかもしれませんね。

テンのビジュアルにも再注目しつつ、もう一度読み返してみます!
続きまして、本作でお気に入りの見せ場はありますか?

古賀とシノに関しては、大きなコマの見せ場というよりも、
感情表現が豊かなシノの表情やミニキャラで細々と描いている部分を見てもらえると可愛いかな、と思います。
ウブな子が不器用ながらも真っ直ぐに恋をして、
そしてムラムラしちゃう姿を楽しんでいただきたいですね。

あとは、マキとヨウのエッチシーン。
もう好きなだけでっかく描こう!という気持ちでいたので、
第3話でヨウが騎乗位になるシーンでも重量感たっぷりの効果音をつけた覚えがあります。(笑)
他のカップリングにはない、勢いのあるエッチシーンはお気に入りの見せ場ですね。

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続きまして、三坂先生のプライベートについてもお伺いしたいと思います。
執筆中の息抜きにしている趣味などはありますか?

ちょうど本作を執筆している間に、日記を再開しました。
久しぶりに書いてみようかなと何気なく始めたのですが、楽しくなっちゃって。
万年筆の新しいインクなど、文房具を大量に買いました。(笑)

素敵なご趣味ですね!
ちなみに、どういったことを日記に書き留めていますか?

今日は何を食べた、猫がどんなことをした、今この原稿をやっていてあとちょっとで終わる、とかですね。
忘れてもいいような、すごくどうでもいいことを書いているのですが、読み返すと面白くて。
前回の単行本作業は表紙がなかなか決まらなくて大変だったんだなぁ、とか。
この漫画を描いている時は、あの映画を観たんだな、この曲を聴いていたんだな、とか。
ただただ一人で楽しんでいる趣味ですね。(笑)

自分でも忘れていた過去を振り返ってみるのは面白そうですね。
では最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします!

本作では、今まで商業BLでは描けずにいたフリルや布の量が多い服をやっと描けるぞ!という機会に恵まれ、
ものすごくノリノリでメイド服をいっぱい描いています。(笑)
本当にタイトル通りの作品なので、
あまやかしストーリーとメイド服とモリモリ詰め込んだエッチシーンのバランスを楽しんでいただければなと思います。

三坂ニウム先生、ありがとうございました。
3カップル三様の制作裏話、いかがでしたでしょうか?
こだわりのメイド服と雄っぱいが盛り沢山な本作。
単行本でも、た~っぷりとご堪能くださいませ♡

☆作品はこちら↓

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☆インタビュー内容へのコメントやご感想は下記まで
comic_info@wwwave.jp

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