単行本も本日発売！大好評連載中の『たべたいあなた』は、
アニマル・セックスと呼ばれる特殊な性を持ったキャラたちが織り成す甘々ケモ耳BL作品です。
肉食×草食のとろけるエッチシーンを生き生きと描く作者・七ノ日先生に、
それぞれの動物カップルへのこだわりについて、詳しくお聞きしました！

今回のインタビュアーは担当編集のMです。
まずは、今作『たべたいあなた』の紹介をお願いします！

祖先に動物を持つ「人」は、それぞれの動物の性質を受け継いだアニマル・セックス（以下、AS）と呼ばれる特殊な性を持っていて、発情するとケモ耳としっぽが生えてくるというエッチな漫画です。

続いて、今作に登場するキャラクターについてもお願いします。

まず、狼のASを持つ攻めの年下部下・灰瀬くんとウサギで受けの年上上司・黒野さんのカップルです。
そしてもう一組、灰瀬くんの同僚であるネズミで受けの三好くんと、高身長・高収入・イケメンで攻めのホワイトライオンの璃音くんカップルが登場します。

それぞれのキャラクターやカップリングのこだわりポイントを教えてください。

まず、オオカミ×ウサギについては、
黒野さんを属性てんこ盛りのパフェ状態にしています！
黒髪、年上、敬語、眼鏡、上司、童貞処女、三十路な受けです。

口元にホクロもあったりと色気たっぷりな見た目の割に中身は純粋というギャップがオオカミの性欲をそそり、エッチな意味で食べ散らかされます（笑）

ウサギの元々の性質として、性欲が強めの設定なんですよね。

草食動物は総じて繁殖力が高く、発情期も多かったりするので、
そういった性質をキャラ設定に盛り込んでいます。

オオカミの灰瀬くんの方はいかがでしょうか？

灰瀬くんの方は、狼の一夫一妻制という性質をポイントにしています。
真面目で一途ながらも、やっぱり狼なので捕食対象であるウサギを目の前にすると食べたさを抑え切れず、「ガオーッ！」と発情してしまいます。

灰瀬くんも、普段のスマートな会社員の時と発情した時とでギャップがあってゾクゾクします！
続いて、ホワイトライオン×ネズミのカップルのこだわりをお聞かせください。

こちらに関しては、あらゆる「差」をテーマにしています。
体格差や有名人と庶民の立場の差など、攻めと受けでギャップのある組み合わせになっています。

三好くんは灰瀬くんの同僚として第1話から登場していますが、「まさかこの子がこんなにエッチになってしまうなんて…！」と読者の皆さんも驚いたかと思います。

そこはめちゃくちゃ気合を入れて描いたところです。
まさか自分が受けになるとは思ってもみなかった子がドロドロに抱かれた結果、
とても可愛い顔になってしまうという展開が大好きなので、
スタート時点では平凡な子として描きました。

三好くんの開発され具合にはぜひ注目していただきたいですね！
続きまして、今作でお気に入りのシーンはありますか？

まず、オオカミ×ウサギのカップルは、
第1話の黒野さんが満月をバックに髪をかき上げながらコーヒーを持っているシーンですね。
腰のひねり具合など、すごくこだわって描いたので、とても気に入っています。

あそこは灰瀬くんの発情スイッチが入る印象的なシーンですよね。
灰瀬くんのお気に入りシーンはありますか？

特にこだわっているのは発情した時の眼ですかね。
本物の動物は瞳孔が開くと真っ黒になるはずですが、漫画なのでギラついた眼で表現しています。

あとは、攻めの灰瀬くんと璃音くんは、
耳としっぽが生えた時に少し牙が伸びるのもポイントです。

攻めと受けで体が変化するタイミングが異なる時がありますよね。

第3話の冒頭ですね。
ウサギは万年発情期と言われる生き物でして、それ故に黒野さんも一度発情するとなかなか治まりがつかなくなって。
その姿に煽られてオオカミの灰瀬くんも発情してしまうという無限ループが完成します。

続きまして、ホワイトライオン×ネズミのカップルのお気に入りシーンについてもお願いします。

三好くんに関しては、冒頭からガンガンにエロいことをされちゃうのが気に入っています。
正直、あのシーンを描きたくて三好くんというキャラを登場させたところもあります。

連載当初にも、「この子をぐずぐずのドロドロにしたい！」ってお話をされていましたね（笑）

「今ここでモブの顔をしてますけど、この子を受けにしたいんですよー！」って、言ってましたね。
お蔵入りする可能性もあったカップリングなので、読者の皆さんに応援していただけて本当によかったです。

璃音くんについてはいかがですか？

璃音くんは作画コストが高いので、どのコマも思い入れが強いですね。
まつ毛も盛り盛りに植毛しています。

オオカミ×ウサギ（灰黒編）と同じく、月をバックにした璃音くんに三好くんが見惚れるシーンがありましたが、あそこも美しかったですね。

璃音くんの顔面偏差値の高さを見せる大事なシーンなので、ものすごく気合を入れて描きました。

下絵から素晴らしいシーンでしたが、原稿をいただいた時には更に大興奮しました！
良い意味で、三好くんは璃音くんの顔が好きですよね。

そうですね。
璃音くんにとっても、顔も含め何もかもを真っ直ぐに受け止めてくれる初めての人が三好くんだったんだと思います。

続いて、今作をつくる上で苦労した点はありますか？

動物の生態をどこまでキャラ設定に盛り込むのかの塩梅ですね。
ウサギの万年発情期など、中には「諸説あり」な性質もあるので、
そういった動物の生態をあまり強調し過ぎないように描くのには苦労します。

ですが、楽しい部分でもあって。
リサーチ中に「ライオンは一日に50回セックスをする」なんて情報も出てきたので（笑）

あとは、ネズミの生態については、なかなかネット上では情報が見つからなくて苦労しました。
なので、三好くんに関しては私から見た「ネズミ像」ではあります。

ちなみに、三好くんのどんなところにその像を入れ込みましたか？

チーズが好き、とか。
好物に関しては、ウサギの黒野さんが野菜好きであったりと他のキャラの設定にも反映されています。

あとは、ネズミは体も小さくて弱い立場の動物だと思うので、
それを逆手にとって相手のちょっとした変化に気付く敏感な性格へと落とし込みました。

確かに、三好くんはオオカミ×ウサギ（灰黒編）でも心の機微を察知してフォローしてくれた名脇役でもありましたね。

その辺は、私が思うネズミらしさ、ということで描いています。

続きまして、執筆中にあった思い出深いエピソードはありますか？

各カップリングのエッチなシーンを描くのは最高に楽しかったです！

第2話にあったような、童貞処女で何も知らなかった受けが、まずは一度、衝動的に抱かれて経験をしてからの「二度目のエッチ」がド性癖でして。
絶対に黒野さんは二度目を描きたいです！と、ゴリ押した思い出があります。

ラブホに初めて行ったシーンですね。
お風呂に入る時に服をどうするのかを聞いてしまう黒野さんのウブさとエロさのさじ加減が素晴らしいなと思いました！

二度目ですからね、バスローブの下をどうするかなんて知らないんですよ…！
でも自分はこれから抱かれるのは分かっているのでちゃんと聞く、でも恥ずかしい、でも期待もある…そんな二度目が大好きです（笑）

もう一組のエッチシーンの見どころは何でしょうか？

ホワイトライオン×ネズミ（りおみよ編）では、体格差を山盛りにしています。
単行本以降のお話にも、体格差を意識した体位やプレイが出てくるので、ぜひ配信でも続きを読んでいただけたら嬉しいです！

その他にも、思い出深いエピソードはありますか？

作品の話ではないのですが、担当編集さんからのお返事がいつもインパクトあって面白いです。
提出したネームのPDFデータに「とてもエッチ」とエッチなフォントで大きくコメントが書かれていたりして（笑）

どんなに疲れていても、それを見てゲラゲラ笑って腹筋崩壊して、
あー元気出た！また頑張ろう！という気持ちになります。

恐れ入ります（笑）
続きまして、今後描きたいエピソードはありますか？

配信の方では第3のカップルも登場しましたが、
２カップルの結婚後のエピソードも描きたいと思っています。

単行本がより多くの人の手に取っていただければ、彼らの姿をもっと描き続けていけるかもしれないので、応援していただけると嬉しいです！

読者さんからも続きを熱望する声が多く聞こえますので、ぜひ実現したいですね！
描きたい動物も、まだまだたくさんありますか？

ベーシックな猫のASを出せていないので、描いてみたいです。
あとは生態を調べて面白いと感じた動物は出したいなと思うのですが、
耳としっぽが絵的に映えるかも重要なので、なかなか難しいですね。

読者の皆さんの「この動物のASが見たい！」っていう意見があれば、ぜひ聞いてみたいです。募集しています！

では最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

今作は、実は着想自体はだいぶ前に思いついたものでして。
いつか描きたいと長い間思い続けた作品が、念願叶ってやっと描くことができて、
それが単行本にまでなって本当に嬉しいです。

表紙の可愛らしいピンク色のデザインも素敵なので、ぜひたくさんの人へ手にとっていただけたらと思います。
袋とじ感覚の帯を外すと、黒野さんのたわわに実った桃が出てくるので、桃狩りしてください（笑）

今作にまつわる様々なエピソードをお話いただきました。
七ノ日先生、ありがとうございました！
単行本に登場した2組のカップルも含め、
今後どんなASを持つキャラが現れるのか、ぜひご注目ください♪

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